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採卵までの5つの卵巣刺激法!あなたにあっていそうな方法はどれかチェックしてみよう

前回、採卵にまつわるよくある疑問を10個のQAでまとめました。その中で、特に詳しく取り上げたかったのが「採卵までの卵巣刺激方法」について!
今回はよく聞く5つの方法について簡単に紹介します。これから体外受精を考えている方、既に採卵はやったことがあるけど刺激方法が変わりそうな方…などなど
自分に合いそうな方法をぜひ確かめて、お医者さんによく相談してみてくださいね♪

そもそもなぜ採卵前は卵巣を刺激するのか

通常の自然なサイクルで、排卵される成熟した卵の数はひと月あたり1個です。
一方、体外受精の採卵では一度にできるだけ多くの成熟した卵を取り出し凍結させることを目標としています。
何度も採卵を繰り返すと身体にも負担がかかるし、採卵費用や凍結費用もかさむことが多いからです。
そこで、個々の体質や年齢を踏まえて、排卵誘発剤を使用し卵巣を刺激して沢山の卵が取れるように治療していくのです。

卵巣刺激法①ロング法

比較的若いかつ卵巣機能が安定している方向けの方法とされます。 昔からある方法でかなり一般的な印象。
▶流れ
採卵月の1か月前 高温期より連日GnRHアゴニスト点鼻薬 → 月経2~3日頃来院、採卵が決まるまで連日ゴナドトロピン製剤の排卵誘発剤を注射

▶メリット
・複数の卵胞の成熟にムラが少なく、確実に多くの卵子を採取しやすい
・採卵日の予定調整がしやすい
・卵胞が自然に排卵する可能性が低い

▶デメリット
・採卵までに2か月の周期が必要。(採卵月の1か月前から点鼻薬を使用するため)
・注射量が最も多い(費用もかさむ)

卵巣刺激法②ショート法

卵巣機能がやや低下している方向けの方法とされます。 ロング法と並び、古くからある印象です。
▶流れ
月経2~3日頃来院 高温期より連日GnRHアゴニスト点鼻薬 / 採卵日が決まるまで連日ゴナドトロピン製剤の排卵誘発剤を注射

▶メリット
・治療期間が短め、注射量などの薬も少なめ

▶デメリット
・自然に排卵してしまう可能性もある

卵巣刺激法③PPOS法

多嚢胞性卵巣で、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが高い方向けの方法とされます。比較的新しい方法だそうです。
私の二度目の採卵時の刺激法はこちらでした。
▶流れ
月経2~3日頃に来院 デュファストンなどの黄体ホルモン剤を服用 / 採卵日が決まるまでゴナトロピン製剤の排卵誘発剤を注射

▶メリット
・OHSSのリスクを低下させることができる
・薬が少なく済むので、安価、胚の質低下が防げる

▶デメリット
・新鮮胚移植だと着床時期にずれが生じる可能性があるので、凍結胚移植を次周期にする
 採卵と移植が同月に終わらない(PPOS法に限らず今は他の卵巣刺激法をとっても凍結胚移植の方が一般的ではあります)

卵巣刺激法④アンタゴニスト法

多嚢胞性卵巣で、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが高い方向けの方法とされます。 PPOS法より前からある印象です。
▶流れ
月経2~3日頃に来院 / 採卵日が決まるまでゴナトロピン製剤の排卵誘発剤を注射・排卵抑制のためのGnRHアンタゴニストを注射し、調整しながら進める

▶メリット
・投薬期間がロング法等に比べ短く済むので、OHSSのリスクを低下させることができる

▶デメリット
・PPOS法に比べると薬の量が多い

卵巣刺激法⑤低刺激法

身体への負担を最小限にしたい方、刺激をしても採卵数が少なくなってきた方に向いている方法とされます。
私の初めての採卵時の刺激法はこちらで、様子を見ながら行いました。
▶流れ
月経2~3日頃に来院 クロミッド等を内服 ゴナトロピン製剤の排卵誘発剤を採卵日が決まるまで注射。

▶メリット
・身体への負担が少ない。お腹が腫れづらい。個人的にはかなり楽に済みました。
・薬が最も少なくて済むので、値段的にも比較的安価。

▶デメリット
一度に取れる卵胞の数が少ない(私の場合は3個取れて凍結できたのが1個)

まとめ 卵巣刺激法を知り、見直そう

卵巣刺激法と一口に言っても、こんなに種類があって、それぞれの特色があって奥が深いですよね。
一番は自分の体質にあった方法をお医者さんに診てもらって進めることですので、参考までにご覧いただけましたら幸いです。
私も絶賛治療中なので、皆さまの卵巣刺激方法の経験などもぜひ教えてくださいね(^^)/

  • この記事を書いた人

りぼん 

元金融OL。移植で授かるも流産し、現在も体外受精挑戦中です! 仕事と不妊治療を両立させていましたが、流産を機に退職しました。 不妊治療中の「お金」「ステップアップ」「気持ちの持ち方」etc…のお悩みは全て”ココ”で解決!! 赤ちゃんの誕生を”ごきげん”に待つライフハックをお届けします。

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