こんにちは!りぼんです(^^)/
今現在体外受精で授かった子を流産したことをきっかけに退職し、広く浅い趣味を楽しんでいる私ですが、会社員時代はとにかく不妊治療との両立が辛かった…
思い切って退職しようと決断できた、トラウマ級の扱いの一部について今日はお話したいと思います。
有給申請拒否
採卵日について前もって1日有給を申請した私。
すると上司。「半休で大丈夫なら、病院行った後に会社来てね。」
誘発剤使用でそもそもへとへとだった採卵周期。毎日お腹もはり苦しい状態が続いていました。
採卵術後は、体力も消費するし恐らく会社に行けないと思いますと話したところ、
「それはやってみないとわからないから。とにかく病院終わったら来れるかどうか会社に電話ちょうだい。」
えーーーーー!!それ採卵やったことないあなたが言う?(上司は男性)たしかにやってみないとわかんないけどさ…
ていうか、有給って申請するためにあるんじゃないの…申請を拒否する権利とかないはずだけど…
子持ちのお母さんがたの急な当日の休みや事前申請は簡単に通るのになぜ…
まあ当日電話しますよ、休むと思いますけどね…
在宅勤務できるよね?
初めての採卵当日。緊張Maxで挑みました。
局所麻酔での実施でしたが、麻酔があまり効いていない所にグリグリやられ、超痛かったです。
それでも卵管造影よりはマシだったなと思いながら、病院のベッドで放心状態。
元々パンパンだった子宮に刺激が加わり、痛いのなんの( ;∀;)
普通に日々の疲れなどもあり、頭痛も酷くて到底この後働ける状況ではありませんでした。
診察を終えて、やっとのこと会社に電話しました。
「今日は申し訳ありませんが、術後で大変具合が悪く働ける状況ではありません。予定通り、一日有給にさせてください。」
すると上司。
「じゃあ、在宅勤務できるよね? 在宅のツール持って帰ってるよね。」
いや、具合悪いって言ったよねいまーーーー!!当日熱出たり風邪ひいて具合悪い人には在宅しようって言わないよね…!?
私 :「申し訳ないのですが、医師からも安静にするように言われていますので、控えさせていただきたいです。」
上司:「…うーん。どのくらい悪いのかわからないけど、在宅くらいできるんじゃないかな?」
私 :考えて少々無言の時間…
上司:「まあじゃあ今回は仕方ないけど、りぼんさんが他の人より急に休んで働けてないってことは事実だから、できるだけ会社きてね」
私 :「はい…すみません。明日からまた頑張りますのでお願いします」
ちなみに普段の私は、治療で来れない分他の人より多くの仕事をこなしています。
自分の仕事だけでなく、急に休むお母さん方や、妊娠して早めに休みに入った人、育休の人の仕事も被っています。
その日は旦那にこの出来事を話して、早く寝ました(怒)
何ができるか発表して
採卵日翌日。上司:「今後のことについて話があるから、ちょっと手が空いたら来て」
別室での話。
「りぼんさんが急に休んで、職場の負担になってることはわかるよね?
だから、職場に来ている時に何ができるのか自分で考えて、明日発表して」
前述のとおり、私は仕事を人より多くやっていたし、なぜここまで言われなきゃいけないんだろうと思いました。
(普段から他人より多くの仕事をしているからこそ、いないと困るからこういうことを言っていたと思われる)
余程普段私より仕事してない人なんてざらにいるのに、不妊治療というマイノリティな経験をしているがために理解されず、理不尽でぞんざいな扱いをされることに、何度も憤りを覚えました。
注:(不妊治療がマイノリティだとは個人的には思っていませんが、まだまだ縁のない人にとっては本当に未知の世界、マイノリティのように扱われることが多いと感じます。)
何を言っても無駄だったので、次の日は適当な仕事内容を話してその話を終わらせました。
4、多様な人生があることに理解を示す大事さ
こういったことを言われた時も、今も思っていることですが、
「人の人生は百人いたら百様。それぞれの事情があるから、自分の経験や価値観だけで物事を判断して安易な言葉を発してはならない」
と思っています。
上司は男性ですし、奥さんも不妊治療をせずに何人も子どもを授かり、無事に産んだ人だから、
不妊治療の苦労や当事者の気持ちを当事者と同じように理解できないことは当然です。
その苦労をわかってほしい、共有したいとも思いません。
しかし「それぞれの悩みや苦労が他人にはある」と理解していれば、身体をいたわる言葉の一つも出るかもしれないし、目先の職場の仕事量だけにとらわれた発言は少なくともできないのではないかなと思います。
自分の経験していないことをマイノリティであるように扱うことで、どれだけの人が傷つくか。
マイノリティなんて、本当はないんです。
私は自分の経験したことのない苦労や辛さを持った人に対しても、歩み寄り寄り添う姿勢を忘れずに生きていきたいし、
親になった暁には子どもにそういうことを教えるに恥ずかしくない人になりたいと思います。